Scratch 3が動くことを確認しましたが、オリジナルのScratch 3と全く変わらないので、これでは本当に自分のマシンで独自のScratch 3を動かせているのかいまいち実感がわきません。
そこで、この章では、Scratch 3を改造して独自の機能を作ってみましょう。
一番簡単な改造としてブロックに表示されている日本語を少し変更してみましょう。Scratchを操作するとき、必ずといってよいほど最初に実行する「10歩動かす」のブロックを「10歩テクテク歩く🚶🚶🚶」に変更してみましょう。
コードを変更するには、ここでは Atom( https://atom.io/ )というテキストエディタを使用します。そのほかのエディタを使っている方は説明を適宜読み替えてください。
atom .
Mac 版 Atom では Shift + Command + F でプロジェクト全体を検索でき、「動かす」を検索してみます。いくつかのファイルが検索にヒットするのですが、node_modules/scratch-blocks/msg/scratch_msgs.js がブロックに表示するメッセージを管理しているファイルなのではないかとあたりをつけて、「動かす」でファイル内を検索し、「動かす」を「テクテク歩く🚶🚶🚶」に変更してファイルを保存します。後半には歩く人の絵文字(🚶)を使ってみました。(行番号はバージョンによって違う可能性があります)
ファイルを保存した直後、http://localhost:8601/ を開いていたブラウザは自動的にリロードされ、以下のキャプチャのように「10歩テクテク歩く🚶🚶🚶」のブロックに変わります。
ブロックの表示を変えただけではありますが、自分だけのオリジナルのScratch 3ができました。他のブロックの表示も同様に変えてみて遊んでみましょう。絵文字だらけとか、全部関西弁にするとか…
絵文字を使いたい場合は以下「参考」で紹介している「Let's EMOJI」というサイトで探すのが便利です。